双子のNICU入院で搾乳機を借りる・選ぶ|病院レンタル・自宅用の決め方(実体験)

窓辺で搾乳機を使う茶髪ボブ・薄ピンクのママ・水彩イラスト NICU・GCU

こんにちは。双子育児に奮闘中の「はづきママ」です。

双子のNICU入院をきっかけに、搾乳が始まる方は多いと思います。我が家もそうでした。帝王切開の2日目、助産師さんから声をかけてもらって、病室で搾乳機を借りるところから始まりました。

この記事では、病院でレンタルした搾乳機と、自宅用に選んだ搾乳機の体験を、できるだけ正直に書きます。「我が家はこうだった」の記録です。

※大事な前提:搾乳量や搾乳のペースは人によって本当に違います。出る・出ないを比べる話ではありません。母乳でもミルクでも、どちらも子どもにとって大切な栄養です。不安なことがあれば、必ず助産師さんや小児科の先生に相談してください。

双子のNICU入院で「搾乳」が始まった

双子は2024年6月、35週0日で緊急帝王切開で出産しました。2人ともNICUに入院することになって、私だけ先に病室に戻る形でした。

術後翌日の私は、点滴バーにつかまって立つのがやっとの状態。「搾乳どころじゃない」というのが正直な感覚でした。それでも翌日(術後2日目)、回診で来てくれた助産師さんが「そろそろ搾乳を始めましょうか」と声をかけてくれて、病室で病院から借りた搾乳機を使うことになりました。

NICUにいる2人に少しでも免疫を届けたい気持ちがあったので、痛みが残っている中でも「やってみよう」と思えました。ただ、最初から「絶対に母乳で育てる」と決めていたわけではありません。出なかったらミルクでいい、と思っていました。それは今でも変わりません。

NICUの保育器の前に手を伸ばす茶髪ボブ・薄ピンクのママ・水彩イラスト

病院で借りる搾乳機(病院グレード・レンタル)

入院中に使ったのは、病院が貸してくれた搾乳機でした。我が家の場合は、病室まで持ってきてくれて、その場で使い方を教えてもらえました。

病院に置かれている搾乳機は、いわゆる「病院グレード(業務用クラス)」と呼ばれるもので、吸引力の調整段階が細かく、長時間使うことが想定されています。代表的なものとしては、メデラ社の「シンフォニー」など、複数の病院で広く使われているシリーズがあります。我が家がどの機種を借りたかの正確な記録は残していないので、「ハンズフリー電動タイプ」だったことだけ覚えています。

レンタル料金は、入院費に含まれているケースもあれば、別途レンタル料がかかるケースもあります。病院や利用形態で異なるので、入院前後に確認しておくと安心です。

※搾乳機のレンタル可否・料金・機種は、各病院・各メーカーの規定で変わります。最新の情報は病院や公式情報で確認してください。

自宅用の搾乳機の選び方(手動・電動・ダブルポンプ)

退院後は自宅用の搾乳機が必要になります。タイプは大きく3つに分かれます。

手動タイプ:レバーを握って吸引する仕組みです。電源不要・静か・低価格が魅力で、外出時のサブとして持っておく人もいます。ただ、双子の搾乳頻度では手が疲れるという声もあります。

電動シングルポンプ:片胸ずつ電動で搾乳するタイプ。手動より楽ですが、両胸を順番にすると時間がかかります。単胎で授乳との並行運用なら十分な選択肢です。

電動ダブルポンプ:両胸を同時に搾乳できるタイプ。双子育児では「時短」が体力に直結するので、ダブルポンプを選ぶ方は多い印象です。

さらに「ハンズフリー対応」かどうかも大きな分かれ目です。両手が空くと、搾乳しながらメモを取ったり、スマホで連絡したり、少し休んだりできます。我が家では、これがいちばん効いた要素でした。

代表的なメーカーとしては、メデラ・ピジョン・コンビ・スペクトラ・エルビーなどが知られています。それぞれ特徴が違うので、優劣ではなく「自分の生活に合うか」で選ぶのがいちばんだと思います。

我が家の選択:実際に使ったもの・選んだ理由

我が家が自宅用に選んだのは、ハンズフリーで使える電動タイプでした。具体的な機種名はここでは伏せます。理由は単純で、機種名を出すと「これがおすすめ」のように読まれてしまいそうだからです。実際は、家庭の状況や母体の状態によって合う・合わないがあるので、断定的に書きたくありません。

選んだいちばんの理由は「ハンズフリー」だったこと。両手が空くと、双子のうちもう一方にミルクを準備したり、ぴよログに記録したり、夜中なら少し目を閉じることもできました。「かなり楽だった」というのが、振り返っての率直な感想です。

もう一つの理由は、我が家のパパが約1年9ヶ月の育休を取ってくれていたことです。担当制で「弟(搾乳ミルクを哺乳瓶で飲ませる役)はパパ」になっていたので、私の搾乳とパパの哺乳の動きをセットで設計する必要がありました。ハンズフリーで搾乳しながら、パパに「今ミルクできるよ」と渡せる動線が、結果的に夜の運用をラクにしてくれました。

経口哺乳(哺乳瓶)を始める目安と、親が確認したこと|初めて飲ませた日(実体験)
NICU・GCUで経口哺乳(哺乳瓶)を始める目安は?はづきママの実体験として、兄に初めて哺乳瓶で母乳をあげた6/28と、弟に哺乳瓶をあげた7/6の気持ち・気をつけたこと・確認したことをまとめました。
NICUからGCUに移る目安と、親が確認したこと|冷凍母乳を届けたら“お引っ越し”していた日(実体験)
NICUからGCUに移ると言われたとき、何が変わる?はづきママの実体験(7/3)をもとに、移動の目安、当日その場で確認したポイント(酸素・哺乳・チューブなど)と気持ちの揺れまでまとめました。

搾乳機を選ぶときに見たポイント(双子育児目線)

我が家が比較・検討するときに見た軸を、双子育児目線で6つにまとめます。

1. 吸引力の調整段階:細かく調整できると、体に優しい設定から始められます。最初は弱めから試して、自分が痛くないラインを探すのが大事だと感じました。

2. パーツの洗いやすさ:双子だと搾乳頻度が単胎より上がりがちです。1回ごとの洗浄・消毒にかかる時間が積み重なるので、パーツが少ない・複雑じゃないものを選ぶと夜が崩れにくくなります。

3. 持ち運びやすさ:NICUへ通う期間や、退院後の通院・外出で「家以外で搾乳する」場面があります。本体やパーツがコンパクトにまとまるかは見ておきたいポイントです。

4. 静音性:夜中の搾乳で、双子のうちもう一方を起こさないことが大事でした。動作音が静かなタイプの方が、夜の精神的負担が軽くなります。

5. ハンズフリー対応:両手が空くだけで、できることが大きく増えます。双子育児では「同時に2つのことをする」場面が多いので、ここは強く効いた要素でした。

6. バッテリー駆動 or コンセント必須:コンセントが取れない場所で使う可能性があるか確認しておきます。バッテリー駆動なら、ベッドサイドや外出先でも使いやすいです。

搾乳量の変化と「5滴から始まる」リアル

ここからは、たぶんこの記事でいちばん書きたかったことです。

術後2日目、初めて搾乳機を使った日。最初に出てきた母乳は、たったの5滴ほどでした。

正直、ちょっとショックでした。「これだけ?」「2人にこれを届けられるの?」と、不安が一気に押し寄せて、目の前の小さな滴を見ながら、自分の体を責めそうになりました。

その瞬間、回診で来ていた助産師さんが「すごい、ちゃんと出てるね」「最初はみんなこれくらいだよ」と声をかけてくれたんです。

その言葉に、本当に救われました。「出なくて当然」と思って始められたら、量に一喜一憂せずに済む。最初から「5滴あれば十分」というスタンスで始められたのは、振り返ると術後の精神面で大きかったと感じています。

その後、搾乳量は少しずつ増えていきました。我が家の場合、ピーク時は1回100ml以上出るようになりました。搾乳頻度は3〜4時間ごと。夜中はお兄ちゃんが直接母乳を飲んでくれたので、搾乳はしない時間帯もありました。

でも、これはあくまで我が家の経過です。出る量も、増えるペースも、人によって本当に違います。たくさん出る人もいれば、ずっと少ない人もいる。それでも子どもは育ちます。ミルクで補うことは、何も悪いことではありません。

どうしても伝えたいこと:搾乳の量を、他のママと比べないでください。比べる必要は本当にないんです。5滴でも、子どもには届きます。出ない日があっても、それはあなたのせいではありません。不安があれば、助産師さんや先生に遠慮なく相談してください。

これから搾乳を始める人へ

これから搾乳が始まる方に伝えたいのは、「焦らないでいい」ということです。

最初は誰でも、5滴くらいから始まる人が多いと聞きました。「もっと出ないとダメ」と自分を追い込まずに、まずは「搾乳機を持って、座ってみる」だけでも十分なスタートです。

そして、母乳を出すことが「正解」というわけではありません。ミルクだけで育てる選択も、混合で育てる選択も、どれも子どもにとって大切な栄養です。「自分の体と、自分の家庭の事情に合うやり方」が正解だと、私は思っています。

助産師さん、看護師さん、退院後は地域の助産師さんや小児科の先生に、いつでも頼っていいんです。搾乳のことは、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

このあと読むおすすめ

💙 次に読む:冷凍母乳をNICUに届ける(物流編)

冷凍母乳をNICUに届ける|双子のNICU期の搾乳運搬の実体験
搾乳した母乳をNICUに届ける物流のリアル。フリーザーバッグの使い方、保冷剤とクーラーバッグの構成、面会シフトでの届け方、衛生管理は病院の指示通り。帝王切開後の通院の大変さと、続けられた理由も実体験で記録。会いに行けない日もミルクで補う選択も、どちらも正解です。

💙 3部作完結編:NICU・GCU期の搾乳ペース(時間編)

NICU・GCU期の搾乳ペース|3〜4時間ごとに搾乳していた1日のリアル(実体験)
NICU・GCU入院期に続けていた3〜4時間ごとの搾乳リズムを実体験で記録。1日のタイムテーブル、夜中の運用、5滴からピーク100ml以上への変化、担当制で守れた理由、ペースが崩れた日のこと、退院後の変化まで。完璧なリズムを目指さなくていいと気づくまでの話。

💙 経口哺乳・NICUからGCUへの移行

経口哺乳(哺乳瓶)を始める目安と、親が確認したこと|初めて飲ませた日(実体験)
NICU・GCUで経口哺乳(哺乳瓶)を始める目安は?はづきママの実体験として、兄に初めて哺乳瓶で母乳をあげた6/28と、弟に哺乳瓶をあげた7/6の気持ち・気をつけたこと・確認したことをまとめました。

💙 NICU退院までの全体像

【NICU・GCU】退院まで毎日が激動だった1か月|双子の実体験ログ(6/24〜7/27)
35週の緊急帝王切開で生まれた双子が、NICU・GCUを退院して家に帰るまでの1か月(6/24〜7/27)を、面会・授乳・哺乳瓶・無呼吸・酸素・体重の変化まで日付順にまとめた実体験ログです。

💙 NICUへ初めて面会に行く日

NICUへ初めて面会に行く日|ルール・後悔したこと・初めての抱っこまで(双子・実体験)
双子のNICU初面会、何を持って・どう動けばいい?我が家の体験から、入室ルール・カメラ問題(携帯NG)・初めての保育器・GCUとの面会動線・抱っこのタイミング(生後3日目)まで実体験でまとめました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました