双子なのに食べ方が全然違う|兄ベビーフード嫌い・弟は出汁命だった話

ハイチェアに座った赤ちゃんに最初のスプーンを差し出すママ・水彩イラスト 食事

こんにちは。双子育児に奮闘中の「はづきママ」です。

双子なら同じように育つだろう、と漠然と思っていた頃がありました。でも、離乳食を始めて気づいたのは、食べ方は2倍じゃなく「別人」だったということでした。本記事は、兄=食べる派・弟=最初は食べなかった派という、わが家の双子兄弟の食べ方の違いと向き合った1〜2歳の記録です。

レシピや栄養指導の話ではなく、「双子なのに食べ方がここまで違った」という個性差の運用視点の体験エッセイです。

※大事な前提:本記事は1ケースの記録で、双子の食べ方の差や育児の指針を提案するものではありません。子どもの食事や成長に不安があれば、必ず小児科医・栄養士・保健師にご相談ください。

※先にお知らせ:弟の「食べない問題」そのものと、椅子・スプーン・レシピアプリで乗り切った具体策については、別記事「離乳食を食べない双子の弟|パパの肩が悲鳴を上げた『ホバリング問題』と乗り切った話」に詳しく書いています。本記事ではこの先、「兄と弟で何がそんなに違ったのか」という比較の話に絞ってお話しします。

双子なのに食べ方が違いすぎた

離乳食を始める前、わたしは「双子だから同じものを同じように食べるだろう」と漠然と思っていました。でも、実際にスプーンを口元に持っていった瞬間から、その想像は崩れていきました。

兄は最初から食べる派。スプーンを近づければそのまま口を開け、ぐいぐいと飲み込んでくれます。一方、弟は最初の数口だけ食べて、あとは口を閉ざす。同じ親から、同じ日に生まれて、同じ食事を出しているのに、こんなに違うんだ、と何度も驚かされました。

振り返れば、この差は離乳食で突然始まったわけではありません。ミルクの時期からすでに、兄はよく飲み・弟はムラがある、というリズムの違いがあり、その流れがそのまま離乳食に持ち込まれた、という感覚です。

兄=ミルクも離乳食もよく食べる派

兄は、新生児期からミルクをよく飲む子でした。3時間ごとの授乳でも、量をしっかり飲み切る。ぐずる時間も少なく、「ミルクで満たせば落ち着く」というシンプルなリズムが、早い段階で見えてきました。

その流れで、離乳食に切り替えてからも兄はよく食べました。スプーンの動きに口を合わせてくれる、嫌がる素ぶりが少ない、用意した分を完食する日も多い。親としては「ありがたい子だな」と感じる場面が多かったと思います。

ただ、よく食べるからこその悩みもありました。量が増えるにつれて消費スピードが上がり、作り置きが半日で消えていく感覚。うちは、兄ひとりで双子分を食べているような感覚の時期もありました。スプーンを止めずに動かしてくれる兄の姿は、ありがたい反面、キッチンに立つ時間が増えていく一因でもありました。この物量の話は別記事「双子の食事は2倍じゃなく別次元」に詳しく書いています。

弟=最初は本当に食べなかった

一方、弟は新生児期からミルクのムラがある子でした。そのムラを引きずったまま離乳食に切り替わり、最初は本当に全然食べてくれませんでした。スプーンを口元で空中待機させる、わが家でいう「ホバリング問題」もありました。

この「食べない問題」を、椅子・スプーン・レシピアプリでどう乗り切ったか、夫婦の肩が悲鳴を上げた話まで含めた具体策は、別記事「離乳食を食べない双子の弟」にまとめています。本記事ではこの先、「兄と何がそんなに違ったのか」「比べてしまう気持ちとどう向き合ったか」という比較の話に絞って続けます。

ベビーフード嫌いの兄・出汁ないと食べない弟

双子なので消費スピードが基本2倍の前提で、「何を作ればいいか」で悩む時期がありました。最初に試したのが市販のベビーフードでしたが、ここで兄に拒絶されました。兄はベビーフードが嫌いで、現在も市販品をほとんど食べません。結局、わが家ではベースを手作りに寄せる方向で固まっていきました。

一方で弟は、また別の難所がありました。味にうるさい子で、出汁を取らないとほぼ食べない。市販の和光のベビーフードに含まれる出汁でも食べない。家で昆布や鰹節からしっかり取った出汁で味付けしないと、口を閉ざす日が続きました。

困ったのは、二人に同じものを並べた瞬間にミスマッチが起きることでした。手作りの和食(出汁ベース)を出すと、弟は食べるけど兄は量を伸ばさない。逆に兄が好む濃いめの味付けにすると、弟が手をつけない。同じ食卓に並んだのに、片方は完食・片方は手付かず、という日も多々ありました。

「市販で済ませたい兄」と「ちゃんと出汁を取った手作りじゃないと食べない弟」を1つの食卓で同時進行する、というのがわが家の現実でした。「2倍じゃなく別次元」と書いた量の話に、「種類も別系統」が重なる時期があったと言うほうが、感覚としては近いかもしれません。

比べてしまう気持ちとどう向き合ったか

双子育児で正直に書きたいのが、毎食のたびに「比べてしまう」気持ちが生まれることです。比べてしまう気持ちは、隣に座って同じものを食べている2人を見ていれば、自然に湧きます。嫌でも食べる量・スピード・好み・残し方が目に入る。私は「比較しないように」と自分に言い聞かせていた時期もありましたが、現実には完全には消えませんでした。

そこでわが家では、「比較しないようにする」より「比較しても自分を責めない」に、少しずつ気持ちを切り替えていきました。比べてしまう気持ち自体は、双子と毎日向き合っていれば自然に湧くもので、消す対象ではないと思えるようになってきた、という感覚です。

そのうえで、「兄と弟は別人」と何度も自分に言い直していました。同じ日に生まれて、同じ家で同じものを食べていても、食べる量や好みは別。「兄弟で違う」を責める方向ではなく、「違うこと自体が個性」と受け止められるようになるまでには、それなりに時間が必要だったと、今は思います。

1歳過ぎから変わってきた

1歳を過ぎたあたりから、弟も少しずつ食べるようになっていきました。何かが急に変わったわけではなく、本人のペースで「食べたい量を、食べたいタイミングで食べる」という状態に、ゆっくり近づいていった感覚です。劇的な転換点があったわけではなく、毎日の食事のなかで「あれ、今日は最後まで食べた」「ホバリングの時間が、なんとなく短くなった気がする」という小さな変化が積み重なっていきました。

今(2歳近く)では、兄と比べるとまだ少なめではあるものの、弟も普通に食べる子になりました。間食もしっかり取りますし、好みもはっきりしてきました。保育園に通い始めてからは給食で昼食をカバーしてもらえるようになり、家での朝食はかなり固定化、夜ご飯だけ作ればいい状態に落ち着いています。給食の力は大きいなと、復帰後にしみじみ感じました。

我が家の場合・違っていてOKだったと思える理由

ここからは、読んでくださっている方それぞれに向けた言葉として書きます。

兄のようによく食べる子を育てている方へ。食べてくれる安心感の裏で、消費スピードや作り置きの量に追われている方もいると思います。「食べてくれてありがたい」と「もう作る量がしんどい」が同時に存在するのは、まったくおかしくありません。よく食べる子の親には、その子の特性に合わせた疲れがあると、私の場合は感じています。

弟のように食べない子を育てている方へ。「食べない」だけで心配になる気持ち、よく分かります。1食まるごと食べない、好きなものしか食べない、ホバリングで時間がかかる。どれも、親としては不安が積み重なります。うちの場合は、結果として1歳以降に少しずつ食べるようになりました。すべてのお子さんに同じ経過があるとは限りませんが、「時間が解決してくれた瞬間がある」というのは、私の正直な実感です。

そして、食べる量や栄養が気になる時は、迷わず小児科・栄養士・保健師に相談してください。私たち親は専門家ではありません。SNSや本だけで答えを出そうとせず、その子を実際に診ている人に聞くのが、いちばん早くて確かだと思います。

まとめ|双子なのに食べ方が違ってもいい

双子だから同じように食べる、と思っていた頃の自分に伝えるとしたら、「食べ方は2人とも個性で、別人だよ」と言いたいです。比べてしまう気持ちは消えなかったし、消そうともしなかったけれど、「違っていてもいい」とだけは早めに思えるようになっていたら、もう少し気持ちが軽かったかもしれません。

このシリーズと合わせて、双子の食事まわりは下記の記事もあります。

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書いた人
はづきママ

はづきママです。2024年6月に男の子の双子が生まれ、いま1歳半。抱っこだけに頼らず、安心して眠れる環境づくりを大切にしながら、双子のねんね・安全対策を実体験でまとめています。

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